運用負担軽減とエネルギー効率の向上を両立:食肉工場における「スチームレス給湯システム」への転換事例
-
before
-
after
- 商品名
- ●温水ヒーター式 40℃給湯システム
- 設備概要
-
●施設種別:食肉加工工場
●改修範囲:温水ヒーター本体、プレート式熱交換器、循環ポンプ、電動比例制御弁システム制御盤、スケール分散剤注入装置
- ご相談内容
-
従来のストレージタンク方式(蒸気熱源)において、お客様は以下の3つの主要な課題を抱えられていました。
● 法規制への対応と運用負荷
熱源に蒸気を使用するため、設備が「第一種圧力容器」に該当。設置時の届出に加え、法的な定期検査や取扱有資格者の配置が必須となり、管理部門の大きな負担となっていました。
● 維持管理コストと機会損失
毎年の整備・検査には [ 20 ] 万円以上の直接費用がかかるだけでなく、検査期間中は設備の稼働を停止させる必要があり、生産計画への影響(機会損失)が常態化していました。
● エネルギーロスの増大
加熱時に発生するドレン(凝縮水)を有効利用できず廃棄していたため、燃料および水資源の浪費が発生していました。
また、現場特有の課題として、「井水に含まれる成分によるスケール障害」が発生しており、熱交換効率の低下と給湯温度の不安定化を招いていました。
- 当社の提案と施工
-
弊社は、従来の「蒸気ありき」のシステムから脱却し、運用・コスト・メンテナンスの全方位で最適化を図るため、温水ヒーター給湯システムへの更新を提案しました。
■ 施工の意図とプロとしての判断基準
1. 法規対象外による管理業務の撤廃
導入した温水ヒーターは第一種圧力容器に該当しないため、法的な届出、定期性能検査、有資格者の配置が一切不要となります。これにより、管理担当者様の恒常的な業務負荷を解消しました。
2. エネルギー消費の最適化(スチームレス化)
40℃給湯ラインから蒸気を排除することで、ドレン廃棄による熱損失をゼロにしました。これにより、ボイラーの燃料使用量および軟水・薬品の使用量を抑制し、工場全体の省エネ化を目指しました。
3. 高精度な温度制御の実現
比例弁と専用制御盤を組み合わせることで、負荷変動に対しても設定温度との誤差を最小限に抑え、安定した給湯環境を構築しました。
4. 科学的根拠に基づくスケール対策
事前に詳細な水質分析を実施。スケールの原因が井水中の硬度成分であることを特定した上で、最適なスケール分散剤注入装置をシステムに組み込みました。継続使用においても昇温不良が起こりにくい環境を設計しています。
■ 施工における品質管理
既設配管との整合性を高めるため、3DCADを用いたアイソメ図を作成。現場での干渉を未然に防ぎ、最短期間での円滑な切り替え工事を完遂しました。
今回の改修により、法規制対応の負担軽減、燃料コストの抑制、そして現場の課題であったスケール障害の解決を同時に実現する基盤を整えました。
蒸気設備による運用コストやメンテナンスの煩わしさ、あるいはエネルギー効率の改善にお悩みの設備担当者様は、ぜひ当社にご相談ください。現場の一次データに基づき、貴社の運用状況に即した最適なシステムをご提案いたします。
畜産業が盛んな宮崎県において、食肉製造工場の衛生管理は極めて重要な工程です。特に器具の洗浄・消毒に用いる83℃以上の高温給湯と、手洗いや一般洗浄に用いる40℃程度の低温給湯の安定供給は欠かせません。
本事例では、これまで運用コストと管理負担が課題となっていた「40℃低温給湯」の熱源を見直し、従来の蒸気熱源ストレージタンク方式から、温水ヒーターによる「スチームレス給湯システム」へと一新しました。法規制対応の簡略化と、エネルギーロスの抑制を目的とした改修プロセスの詳細をご紹介します。

宮崎県の施設の
水・熱・空気のお困りごとは、
加藤工機が解決します
お客様のニーズや課題に合わせたご提案をさせていただいております。
省エネ・省人化・CO2削減の対策についてもお任せください。
- tel.
- 0985-26-2314
- 営業時間
- 08:00 ~ 17:00(土日祝除く)