煙道の騒音対策についてご紹介します。
施設の熱源として活躍する蒸気ボイラや温水ヒーターには必ず煙突がありますが、燃焼の仕組み上発生する振動や排気、金属の膨張・収縮などが原因で運転中は煙道で様々な音が発生しています。
今回ご相談をいただいたお客様は上記の騒音に関する案件でした。周辺が閑静な場所で温水ヒーターを設置しており、夜間の温水ヒーターの運用中に発生している排気音によって近隣住民からの苦情が来ていたようです。一部煙道が屋外に露出しており、その部分で発生していた音が外部に響いていました。
当社からは煙道の一部を煙道用サイレンサーに取り替えることで騒音を抑制することをご提案しました。提案にあたりサイレンサーの効果について事前に消音計算を実施した上で選定しましたので、設置後に改善される騒音値も提示しました。
施工としては縦に伸びる煙道直管の一部をサイレンサーに置き換えるため、温水ヒーター本体から煙突を取り外すことなく屋外露出部煙道の一部を取り替えましたので、比較的容易に実施できました。
<施工前>
<施工後>
設置後は苦情も来ることなく、お客様からも静かになったとご好評をいただいています。
既設熱源の騒音対策として熱源機器の移設や煙道の屋内収納も選択肢としてありますが、サイレンサーの設置は機器の移設を伴わず、かつ短期施工で実施可能です。
今回は騒音対策でしたが、周辺環境に対しての現状の改善として当社では多数のアプローチをご用意しております。ぜひご相談ください。