商品名
特定小電力無線局
設備概要
山間部の農事揚水ポンプの呼水作業(川からの水汲み)→ポンプ吐出弁開閉操作→ポンプ起動操作から停止までの一連の作業を自動化すると共に、遠隔での自動起動・停止操作を行えるよう改修しました。
紹介文
山間部での営農事業は高齢化と重なり非常に事業継続が難しい状況になっています。紹介する事案はこの様な社会環境のなかで如何に営農活動を持続させていくかという問題の中で遠隔操作と自動制御を組み合わせてご提案し実現したものです。
従来は、地元組合員さんが当番を組んで、高低差72mにあるポンプ小屋までの細い山道を何度も上り下りしながらポンプの運転・停止を行い、稲を育ててこられていたのですが、何とか楽に水を上げる方法はないかとの相談から計画が始まったものです。農繁期での作業手順の聞き取りや現場調査を行い、試行錯誤の上、特定小電力無線を用いて操作端からポンプ小屋までの信号通信を無線で行うことにしました。この方法であればポンプ電源以外の通信費等のランニングコストが増える事もなく、操作も従来通り手動スイッチで出来ることから組合員さんからの賛同も直ぐに得ることが出来ました。
近年IoTというキーワードの基、遠隔操作・監視システムが導入されていますが、一方ではこの様に廉価さや年齢に応じた操作し易さを求められる場面も少なからずあるのではないかと思われます。弊社は、問題解決の手助けとなるソリューションカンパニーであることを会社社訓の一言として、最適なご提案が出来る様務めてまいります。
吸込開閉器改修前
引込開閉器改修後(無線局内蔵)
ポンプ室改修前
ポンプ室改修後