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今回、御客様より「給湯が使用できない」との御相談がありました。
対象機器である真空ヒーターとは、缶体を減圧し真空状態にすることにより熱媒水を100℃以下で沸騰させ、その蒸気が熱交換器表面で擬縮する事で熱交換器内の水を加熱し、温水を作る原理となっています。

それを踏まえた上で今回の調査ポイント
①真空ヒーターの真空は保たれているか?
②必要な流量を満たしているか?
③熱交換器は閉塞していないか?
となります。

<真空ヒーター全景>

①真空ヒーターの真空は保たれているか?
上記で説明させて頂いた通り、真空が保てていないと熱交換率が低下してしまい温水が作れません。真空計にて確認した所、今回は問題ありませんでした。

②必要な流量を満たしているか?
実際に給湯を使用している状態で弊社流量計を設置し、測定した所28ℓ/min。時間に換算すると約1.7㎥/h。
設計最少流量は2.6㎥/hだった為、流量が少ないのが分かります。又配管サイズが32Aで仮に流速を1~2m/sとした場合、流量は約59~119ℓ/min。測定した流量が28ℓ/minなのでこちらでも流量が少ないと判断できます。

<給湯配管流量測定>

③熱交換器は閉塞していないか?
弊社差圧計で測定した結果、0.00Mpaと差圧がほぼゼロだったことから、「熱交換器の閉塞は無し」と判断致しました。

<熱交換器差圧測定>

●まとめ
調査の結果、真空ヒーター自体に問題はなく給水の流量低下により給湯量が低下し、複数カ所同時に使用すると給湯が出なくなりました。
給水流量低下の原因としては、給水系統の減圧弁不良若しくは減圧弁の内部の目詰まりではないかとします。

<熱交換器開放点検>

今回の調査結果を基に、お客様には修繕の提案を致します。
弊社では、機器単体ではなくシステム全体としての修理・提案を行っております。
今後も技術を高め、お客様に安心して御使用頂ける様、努めたいと思います。