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郷里宮崎に35年ぶりに戻って、青い海と空、豊かな自然を満喫している、亀人です。
さて、皆さんはアカウミガメ、宮崎は日本での産卵地としては屋久島に次ぐ第二位だと言う事はご存知ですよね?近年は、保護活動が盛んで、放流会や砂浜の美化活動も行われていますね。ただ、日本ウミガメ協議会によれば、“自然“ではない行為については望ましくないとのこと。例えば、子亀は孵化して、約10~20時間が最も活発で、それは砂から這い出て、海を目指すための本能みたいなもの。一旦保護し、わざわざ放流会に合わせ別の場所で時間を経過させることは非常に良くないのです。また、子亀は産卵場所の砂地の温度によって性別が決まりますし、特に低温すぎると孵化することなく死んでしまいます。保護の名目で、別の場所に移動させることも、”自然“ではないのです。
小学生の頃、GWを過ぎると、早朝4時くらいに自宅から150mほどの浜に出て、親亀の産卵を見ていました。産卵後、方向感覚を失い、海とは逆の松林の方に向かう個体もいて、何とか方向転換させていました。また、孵化する時期、宮崎は台風シーズンですが、荒れた海からの流木やたくさんのゴミが障害となって子亀が海に向かえず、わざわざ拾ってバケツに入れ、波打ち際で横一線に並べて放流する事を繰り返しやっていました。多分、延べ10000匹以上は海に返したと思います。まぁ、恩返しは無いですけど(笑)。
地域の方に聞くと、今でも二人1チームで浜のエリアを分担して、5時頃から見回りや卵の保護活動をしており、「お前も朝5時に浜に来て手伝え!」と言われますが、仕事の出勤時間を考えると、ちょっと無理だからと断ってしまっています(泣)。
それでも、長く続く真っすぐで綺麗な砂浜とそこに毎年戻ってくるウミガメ達は私の大好きな宮崎の一部です。折しも大阪での20サミットで「大阪ブルーオーシャンビジョン」でプラごみの海洋流出ゼロを宣言しました。皆さんも、形はどうであれ、少し砂浜の美化活動や保護活動について考えてみられてはいかがでしょうか?